過去の授業

アート・リサーチ演習
実践型 講義型

アート・リサーチ演習

期間: 2024年10月 – 2025年2月

近年増加している「調査を用いたアート(Research-Based Art)」と「アートを用いた調査(Art-Based Research)」の交錯点を、
ゲスト講師によるさまざまな取り組みの実例から学ぶことができる授業です。
「音/音楽」や「映像」「民話」等のテーマに沿った実践を、受講者自身が実習の形式で取り組むことに特徴があります。

特に社会学、文化人類学、文化研究、メディア研究、アーカイヴ研究などの理論と調査をベースにしながら、
都市やエコロジー、福祉や教育、テクノロジーや医療などをテーマに視聴覚、映像メディア、
展示を用いた調査やその成果の発表についてグループワークで学びます。

この授業は受付終了しました

授業概要

[ 曜日 ]
土曜日
※一部日曜日開催あり
[ 時間 ]
14:00-17:00
[ 授業回数 ]
5回
※任意参加授業1回を含む
[ 受講方法 ]
対面受講
[ 授業料 ]
50,000円(税込)
[ 定員 ]
10~15名程度
[ 注意事項 ]
・宿題あり
・グループワークあり
・フィールドワークあり
・全日程のうち、3分の2以上を出席された方には修了証が発行されます。
なお、要出席数を満たしていない場合でも、成果発表の内容やワークショップへの参加の程度に応じて発行を検討する可能性もございます。
※この修了証は本プログラムを受講したことを示すものであり、資格や学位を証明するものではありません。
・本講座は対面コースのみです。オンライン受講コースはありません。
・本講座はエントリー時にご入力いただいた内容を元に、事務局にて選考させていただきます。
・本講座のアーカイヴは、広報などの目的で使用する場合がございます。
・本講座の一部は後日、編集が加わり、記録集として出版される可能性があります。
ゲストの都合やその他やむを得ない事情により、授業日時に関して急な変更が発生する可能性があります。ご了承ください。
[ お申し込み ]
エントリーは終了しました。
※エントリー期間:2024年7月24日(水)~8月27日(火)12:30
※本講座はエントリー時にご入力いただいた内容を元に、事務局にて選考させていただきます。
※合否の発表は9月6日(金)以降に、ご登録いただいたメールアドレス宛にお送りいたします。
※合否について、個別のお問合せにはお応えできませんので、予めご了承ください。
外部サイト(Google Forms)に遷移します。

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授業日程

授業内容・講師等が変更になる場合がございます。ご了承ください。

1
2024年10月26日(土) 14:00 − 17:00
オリエンテーション+散歩
講師 : 毛利嘉孝・島影圭佑・小林空

島影による本ワークショップシリーズの概要説明及びレクチャー。その後、空間デザイナー及び散歩研究者によるレクチャーとワークショップ。YAU周辺をグループごとに集団散歩し、特定のルールに基づき写真を撮ります。

<ゲスト講師プロフィール>
小林空
空間デザイナー/散歩研究者。ミュージアム空間の展示計画・設計に携わりながら、アートプロジェクトの舞台設計、インストールなどを行う。散歩を通して生まれた方法論をもとに、自作書籍を制作するなど、路上空間とメディア実践の詩的な接続について試行している。

2
2024年11月3日(日) 14:00 − 17:00
音/音楽
講師 : 田中堅大・安齋励應

サウンドアーティストによるレクチャー、ワークショップ、パフォーマンス。YAU周辺をグループごとに集団散歩し、特定のルールに基づきフィールドレコーディングをします。

<ゲスト講師プロフィール>
田中堅大
ギタリスト/都市音楽家。都市の現象を音楽/サウンドアート制作に応用することで、都市を主題に音を紡ぐ「都市作曲(Urban Composition)」の確立を模索している。都市環境を主題とした作曲・演奏、音楽を取り巻く環境への批評zine『jingle』の編集など、音を軸に多岐にわたる活動を展開。

安齋励應
1997年長野県伊那市生まれの音楽家、サウンドアーティスト。 ポストダブステップという音楽を背景に、ダンスフロアとベッドルームの反復から生まれる表象研究と作品制作を行う。東京藝術大学美術研究科後期博士課程在籍。

3
2024年11月23日(土) 14:00 − 17:00
映像
講師 : 大橋香奈

映像エスノグラファーによるレクチャーとワークショップ。「場所の記憶」をテーマに、有楽町で出会った場所の描写と、自分にとっての大切な場所の記憶の描写を組み合わせた、小さな映像作品の制作を試みます。

<ゲスト講師プロフィール>
大橋香奈
映像エスノグラファー、東京経済大学コミュニケーション学部准教授。大学卒業後、サントリーホールディングス株式会社に5年半勤務。退職後、フィンランドでの活動を経て、英国のMet Film Schoolドキュメンタリーフィルム制作プログラム修了。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。人びとの「移動」の経験に関する、映像エスノグラフィー研究を続けている。

4
2024年12月21日(土) 14:00 − 17:00
民話
講師 : 内田聖良

アーティストによるレクチャーとワークショップ。参加者の思い出を、有楽町で「一般的に販売されている」商品に託して流通させる試み。流通させる際に民話の手法などを参考にフィクショナルな物語に仕立てる。

<ゲスト講師プロフィール>
内田聖良
アーティスト、また、自身をポスト・インターネット時代のベンダー(Bender)と称する。AmazonやYouTubeなどのサービスも活動の場として取り込みながら、与えられた使用法に問いを投げかけるようなアプローチをとる。近年は民話や信仰のリサーチに基づいて、物語の流通や共有についての作品を制作する。

5
2025年2月1日(土) 14:00 − 17:00
対話
講師 : 梶谷真司・島影圭佑

ワークショップの成果物で構成されたYAU内のインスタレーションを舞台に、全体をふりかえる哲学対話を哲学者によるファシリテーションによって行ないます。受講生自身が対話の中で省察します。

<ゲスト講師プロフィール>
梶谷真司
東京大学教養学部総合文化研究科教授。共生のための国際哲学研究センター(UTCP)センター長。専門は哲学、医療史、比較文化。近年は、哲学対話を通して「共に考える場」を作る活動を行い、そこから多様な人が共同で思考を作り上げていく「共創哲学」という新しいジャンルを追求している。

※本授業は修了証発行の要件には含まれない任意参加の公開イベント形式の授業です。

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講師の紹介

毛利嘉孝

毛利嘉孝

東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 リサーチ領域教授

社会学者。文化/メディア研究。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)、MA (メディア&コミュニケーションズ)修了。特にポピュラー音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主な著書に『文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱』、『バンクシー アートテロリスト』『ストリートの思想 転換期としての1990年代』、『はじめてのDiY』、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』。

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<講師からのメッセージ>
本講座では、最近のアートとリサーチ、その交錯点について学びます。講師とともに課題を設定し実際に調査やワークショップの実践を通じて、さらに深くその方法論を学ぶことができます。ぜひご参加ください!

※本講座(演習)は、「05 クリエイティヴ・アーカイヴ概説・前期」(講義)とあわせてのご受講を推奨していますが、単独でのご受講も可能です。

島影圭佑

島影圭佑

デザインリサーチャー

1960年代に勃興したラディカルデザインの流れを汲みながら、プロジェクトの期間を「人生」に引き延ばし、問題の位置付けを「臨床」的に再設定することで、近代デザインが対象化できなかった問題をフレームインする実践を行なっている。またその実践の過程で生成された知をベースとしたレクチャーパフォーマンスやワークショップを教育機関等で行なっている。神出鬼没の超軽量型展覧会〈POP UP——突然現れる〉も各所で展開。
https://scrapbox.io/ksksmkg/
https://note.com/ksksmkg

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<講師からのメッセージ>
本講座後期のワークショップシリーズでは、アート、デザイン、リサーチという、それらが等価で同等になり「分けられないもの」として実践される、という特有のスタイルを実践を通じて体感していただこうと思っています。この手の学びはからだを動かすのがいちばんです。現場でご一緒できることを楽しみにしております!

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