授業
表現のアーカイヴをめぐる諸課題について考える
クリエイティヴ・アーカイヴ研究会ーアーカイヴのための権利、倫理、経済ー
文化庁が美術館・博物館に自己収入目標を掲げるなど、芸術作品の保存の仕組みそのものが大きな転換点を迎える昨今。
素晴らしい作品や表現は残っていくのが当たり前、と言えない時代が訪れているようです。
そんなアーカイヴの危機の時代に、私たちにできることは?
多様な分野の専門家を招く今年度の「クリエイティヴ・アーカイヴ研究会」では、独特なアプローチで芸術作品を残そうとするアーカイヴを事例に取り上げ、作品や表現を記録、保存、継承することの課題について参加者と一緒に考えていきます。
芸術を守るために、常識を疑ってみるーーひっそりと目立たない挑戦/挑発に目を向け、意見を交わし、思い込みやルールを問い直すことで、芸術文化を残すことの現状を広い視野で理解することを目指します。
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授業概要
- [ 曜日 ]
- 木曜日
- [ 時間 ]
- 18:30-20:00
※各回の講座終了後、1週間に限りアーカイヴ受講が可能 - [ 会場 ]
- 対面:YAU STUDIO(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
オンライン:Zoom(ウェビナー) - [ 授業回数 ]
- 全6回
- [ 授業料 ]
- 対面:30,000円(税込)
オンライン:30,000円(税込) - [ 定員 ]
- 対面:30名
オンライン:100名 - [ 注意事項 ]
- ・本講座では授業風景を写真・映像に記録し、広報などの目的で使用する場合がございます。
・本講座の一部は後日、編集が加わり、記録集として出版される可能性があります。
・授業日時や内容に関しては変更が発生する可能性があります。ご了承ください。 - [ お申し込み ]
- 先着順
・前期申込期間:2026年3月11日(水)15:00〜5月7日(木)23:59
・外部サイト(Peatix)に遷移します。お申し込みにはPeatixのアカウント登録が必要となります。
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授業日程
授業内容・講師等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
第1回
研究会の概要や各回の紹介を行います。
また、本研究会の題材となる実験的なアーカイヴとその主宰者について紹介します。
第2回
フォーク・ロー
講師 : 幅谷和眞(東京藝術大学未来創造継承センター 特任助教)フォーク・ロー(慣習法)をキーワードとして、表現をアーカイヴする際の実際的な課題について考えます。
<講師プロフィール>
幅谷 和眞(東京藝術大学未来創造継承センター 特任助教)
アーキヴィスト。東京都写真美術館、桜美林大学学園史編纂室などを経て、現職。個人のアーカイヴ/研究活動としてマイナー音楽をはじめとする周縁的な芸術運動の記録/記憶の継承や情報ネットワークの形成に取り組む。共編著に『アート×リサーチ×アーカイヴ』(月曜社、二〇二五年)。
第3回
サウンド・アーカイヴ
ゲスト講師:金子智太郎(美学研究者)サウンド・アートや実験的な音楽作品を鑑賞しながら、芸術作品をめぐる権利の問題について考えます。
<ゲスト講師プロフィール>
金子智太郎(美学研究者)
愛知県立芸術大学美術学部准教授。専門は聴覚文化論。日本美術サウンドアーカイヴ主宰。近著に『音の本を読もう──音と芸術をめぐるブックガイド』(編著、ナカニシヤ出版、2024年)など。
第4回
実験映画/ビデオアートのアーカイヴ
ゲスト講師:石原香絵(映画保存協会代表)実験映画やビデオアートなどの映像表現のアーカイヴをめぐる経済について考えます。
<ゲスト講師プロフィール>
石原香絵(映画保存協会代表)
2001年、L.ジェフリー・セルズニック映画保存学校卒業。
博士(アーカイブズ学)。著書に『日本におけるフィルムアーカイブ活動史』(2018)、訳書にパオロ・ケルキ・ウザイ著『無声映画入門:調査、研究、キュレーターシップ』(2023)。
2021年、ポルデノーネ無声映画祭ジャン・ミトリ賞受賞。
2023年より山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー調査員、2026年より国際フィルムアーカイブ連盟FILM
ATLASアジア・コーディネーターを務めている。
第5回
シャドウ・ライブラリー
ゲスト講師:山田奨治(国際日本文化研究センター・教授、総合研究大学院大学・教授)インターネット上に広がる、書籍のための実験的なアーカイブの試みをめぐる倫理について考えます。
<ゲスト講師プロフィール>
山田奨治(国際日本文化研究センター・教授、総合研究大学院大学・教授)
1986年筑波大学大学院修士課程医科学研究科修了。京都大学博士(工学)。日本IBM、筑波技術短期大学助手を経て、1996年に国際日本文化研究センター助教授。2011年から現職。国立西洋美術館、京都国立博物館、ハーバード大学ライシャワー研究所などで客員研究員などを歴任。専門は情報学、文化交流史、著作権と文化。主著に『著作権は文化を発展させるのか』(人文書院、2021年)、『新版〈海賊版〉の思想』(皓星社、2024年)など。
第6回
アンクリエイティヴ・アーカイヴ
ゲスト講師:後藤護(暗黒綺想家)各回を通して提出された表現と記録をめぐる問題について振り返ります。
※最終回のみ2時間の講義です。
<ゲスト講師プロフィール>
後藤護(暗黒綺想家)
1988年山形県生まれ。
ゴシック、マニエリスムなど専門多数。
『黒人音楽史 奇想の宇宙』(中央公論新社)で第1回音楽本大賞「個人賞」を受賞。
その他の著書に『悪魔のいる漫画史』(blueprint)、『ゴシック・カルチャー入門』(Pヴァイン)。
現在準備中の本に『博覧狂気の怪物誌』(柏書房)、『綺想とエロスの漫画史』(ケンエレブックス)、『日本戦後黒眼鏡サブカルチャー史』(国書刊行会)などがある。
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講師の紹介
幅谷 和眞(はばや かずま)
東京藝術大学未来創造継承センター 特任助教
アーキヴィスト。東京都写真美術館、桜美林大学学園史編纂室などを経て、現職。個人のアーカイヴ/研究活動としてマイナー音楽をはじめとする周縁的な芸術運動の記録/記憶の継承や情報ネットワークの形成に取り組む。共編著に『アート×リサーチ×アーカイヴ』(月曜社、二〇二五年)。
平 諭一郎(たいら ゆいちろう)
東京藝術大学未来創造継承センター 准教授
研究者。文化財や美術品の再現や復元制作とともに、領域横断的な芸術の保存や継承について研究し、展覧会、論考、作品として発表している。主な企画に、新たな芸術表現メディアの保存や複製をテーマとした「芸術の保存・修復―未来への遺産」展(2018年)や、芸術の同一性や指示を扱った「再演―指示とその手順」展(2021年)があり、同展の記録と論考をまとめた著書「再演―指示とその手順」(2023年)を刊行。芸術保存継承研究会・主宰。
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