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クリエイティヴ・アーカイヴ概説
講義型

クリエイティヴ・アーカイヴ概説

期間: 2024年5月 – 2025年1月

情報化社会のなかでアーティストが創作活動をするうえで、「アーカイヴ」の重要性はますます高まっています。
作品や活動を意識的にアーカイヴすることはもちろん、作品そのものがもつ社会的・歴史的な「アーカイヴ」の側面に着目し、
「アーティストのためのアーカイヴ」を概説します。

各回さまざまなアーティストや研究者といったゲストを招いて、美術・音楽・映像の創作やプロデュースと共に、身体表現や評論など、
多様な表現活動とリサーチのアーカイヴをどのように構築、活用していくかを学びながら、各々の新たな創造へとつなげていきます。

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授業概要

[ 曜日 ]
木曜日
[ 時間 ]
18:00-19:30
※各回の講座終了後、1週間のアーカイヴ受講が可能です。
[ 授業回数 ]
前期:7回(各回90分)
後期:8回(各回90分)
[ 受講方法 ]
対面受講
オンライン受講
[ 受講料(前期) ]
対面受講コース:40,000円(税込)
オンライン受講コース:25,000円(税込)

▼第3回から受講
対面受講コース:27,000円(税込)
オンライン受講コース:16,000円(税込)
[ 受講料(後期) ]
対面受講コース:40,000円(税込)
オンライン受講コース:25,000円(税込)
[ 定員 ]
対面受講コース:30名
オンライン受講コース:60名
[ 注意事項 ]
・本授業は対面受講コース、オンライン受講コースのどちらかをお選びいただけます。
・本講座の申し込みは先着順です。
・本講座のアーカイヴは、広報などの目的で使用する場合がございます。
・毎回授業冒頭の15分程度は、前回授業の振り返りを行います。
・オンライン受講コースはzoomを使用いたします。
・本講座は前期と後期に分かれて実施いたします。各期ごとにお申し込みを受け付けます。
・原則として、各回完結型の授業となりますので後期のみの受講も可能です。
・全日程のうち、6回以上を出席された方には修了証が発行されます。
※この修了証は本プログラムを受講したことを示すものであり、資格や学位を証明するものではありません。
・本講座の一部は後日、編集が加わり、記録集として出版される可能性があります。
ゲストの都合やその他やむを得ない事情により、授業日時に関して急な変更が発生する可能性があります。ご了承ください。
[ お申し込み(後期) ]
お申し込みは締め切りました。
※申し込み期間:2024年7月24日(水)12:30~10月1日(火)18:00
※外部サイト(Peatix)に遷移します。お申し込みにはPeatixのアカウント登録が必要となります。
※お申し込み期間を延長しました。10月1日(火)18:00までお申し込みを受け付けています。

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授業日程

授業内容・講師等が変更になる場合がございます。ご了承ください。

クリエイティヴ・アーカイヴ概説(前期)

1
2024年5月9日(木) 18:00 − 19:30
オリエンテーション
講師 : 毛利嘉孝(未来創造継承センター長)

アート・リサーチ演習およびクリエイティヴ・アーカイヴ概説の授業概要や、授業においてキーワードとなるアート/リサーチ/アーカイヴについての基本的な考え方などを紹介します。

2
2024年5月16日(木) 18:00 − 19:30
戦災・災害のデジタルアーカイヴ
講師 : 渡邉英徳(東京大学大学院教授)

広島・長崎原爆、東日本大震災、能登半島地震、ガザ紛争・ウクライナ侵攻など、戦災・災害の貴重な記憶を未来に継承する 「デジタルアーカイヴ」のデザイン手法について、実演を交えて解説します。

3
2024年6月6日(木) 18:00 − 19:30
イメージの話法
講師 : 川瀬慈(映像人類学者)

本授業では、ビル・ニコルスが提唱した映像理論を批判的に援用し、動画、写真、サウンド、さらには制作者の声や身体のパフォーマンス等を用い、“イメージで物語る”様々な技法について考察します。

4
2024年6月13日(木) 18:00 − 19:30
アーティストと住民で作る地域のアーカイヴ
講師 : 下道基行(アーティスト)

《瀬戸内「 」資料館》は直島で地域のアーカイヴを住民と共に作っています。2019年に始まり、コロナ禍の中で地域住民たちと密接に関わりながら作られる島の”資料館”のプロジェクトについて紹介します。

5
2024年6月20日(木) 18:00 − 19:30
ABRと社会調査〜Keio ABRの実践について
講師 : 岡原正幸(慶應義塾大学名誉教授)

アートベース・リサーチを、質的な社会調査の方法として採用し、この国で唯一社会学的な研究教育活動をしてきた慶應義塾大学の実践を紹介しつつ、ABRの課題や可能性について解説します。

※15分ほどのワークショップを実施する予定です。(対面・オンライン)

6
2024年7月4日(木) 18:00 − 19:30
演劇とアーカイヴ
講師 : 高山明(演出家・アーティスト)

本授業では、演出家・アーティストの高山明氏を招聘し、国内外で展開されてきた高山氏の多彩な活動やプロジェクトの紹介を通して、演劇と社会とアーカイヴの間に生じる複雑な関係の一端に触れます。

7
2024年7月18日(木) 18:00 − 19:30
スペキュラティヴ・デザイン
講師 : 長谷川愛(アーティスト、慶應義塾大学)

テクノロジーと社会の可能性を思索するスペキュラティヴ・デザインと長谷川愛の今までの活動についてお話しいただきます。

クリエイティヴ・アーカイヴ概説(後期)

8
2024年10月3日(木) 18:00 − 19:30
アーカイヴと視聴覚メディア
講師 : 松山ひとみ(視聴覚メディアアーキヴィスト)

長期的な保存が求められるアーカイヴズに、視聴覚(音声や映像)メディアが含まれるようになって久しいなか、情報資源としてこれらを扱うために知っておくべき特徴や、利活用に向けた現場の取り組みなどを紹介します。

9
2024年10月10日(木) 18:00 − 19:30
古楽におけるクリエイティヴ・アーカイヴ
講師 : 川口成彦(演奏家)

フォルテピアノ・チェンバロ奏者として、アーカイヴをどのようにクリエイティヴに使ってきたかを紹介します。

10
2024年10月24日(木) 18:00 − 19:30
東京藝術大学のアーカイヴ
講師 : 浅井ふたば(東京藝術大学美術学部近現代美術史・大学史研究センター)、仲辻真帆(東京藝術大学未来創造継承センター大学史史料室)、田口智子(東京藝術大学未来創造継承センター)

東京藝術大学では、本学前身機関の記録である明治~昭和期の文書、写真、音源といった貴重な歴史資料を収集・保管しています。今回は東京藝術大学のアーカイヴの特徴や、保存と活用における取り組み・課題を紹介します。

11
2024年11月14日(木) 18:00 − 19:30
NFTとアーカイヴ
講師 : 施井泰平(現代美術家・スタートバーン株式会社代表取締役)

美術家・起業家の施井泰平氏をゲストに迎え、NFTの登場によって引き起こるアートの変化とともに、デジタル/インターネット時代の芸術作品のアーカイヴの現状の一端を紹介します。

12
2024年11月21日(木) 18:00 − 19:30
表現による物語とアーカイヴ
講師 : 青柳菜摘(アーティスト)

本授業では、観察、記録、物語をめぐる表現に着目した制作やコレクティブ「コ本や」の主宰など、メディア横断的に活動する青柳菜摘氏にとっての、記録/記憶/アーカイヴと作品制作の関係が語られます。

13
2024年12月5日(木) 18:00 − 19:30
アートセンターとアーカイヴ
講師 : 渡邉朋也(アーキヴィスト・アーティスト)

本授業では、山口情報芸術センター(YCAM)のアーキヴィストを招聘し、メディア・テクノロジーをはじめとした幅広い活動で注目されるアートセンターにおいて取り組まれるアーカイヴ活動の一端を紹介します。

14
2025年1月9日(木) 18:00 − 19:30
色彩質感学とアーカイヴ
講師 : 岡嶋克典(横浜国立大学大学院教授)

文化財の保存・修復やデジタルアーカイヴの構築には、作品の物理測定に加え、色や質感などの感性情報も考慮する必要があります。今回は、文化財の二次元分光情報測定と心理物理学実験に関する研究成果と動向を紹介します。

15
2025年1月16日(木) 18:00 − 19:30
クリエイティヴ・アーカイヴとは
講師 : 平諭一郎(東京藝術大学未来創造継承センター)

本授業の各回を振り返りながら、クリエイティヴなアーカイヴとはなにか、芸術のアーカイヴとはなにかについて語り合います。

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講師の紹介

毛利嘉孝

毛利嘉孝

東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 リサーチ領域教授

社会学者。文化/メディア研究。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)、MA (メディア&コミュニケーションズ)修了。特にポピュラー音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主な著書に『文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱』、『バンクシー アートテロリスト』『ストリートの思想 転換期としての1990年代』、『はじめてのDiY』、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』。

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<講師からのメッセージ>
本講座では「クリイエイティヴ・アーカイヴ」をキーコンセプトにして最近のアートとリサーチ、そしてアーカイヴの交錯点について学びます。今この領域で最も先端的な活動をしている講師陣とともに深く学ぶことができます。ぜひご参加ください!

※原則として、各回完結型の授業となりますので後期のみの受講も可能です。

平諭一郎

平諭一郎

東京藝術大学未来創造継承センター 准教授

文化財や美術品の再現や復元制作とともに、領域横断的な芸術の保存や継承について研究し、展覧会、論考、作品として発表している。主な企画に、新たな芸術表現メディアの保存や複製をテーマとした「芸術の保存・修復―未来への遺産」展(2018年)や、芸術の同一性や指示を扱った「再演―指示とその手順」展(2021年)があり、同展の記録と論考をまとめた著書「再演―指示とその手順」(2023年)を刊行。芸術保存継承研究会・主宰。

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