授業

情報を「探す」ことの創造性をアーティスト・研究者と探る
クリエイティヴ・アーカイヴ研究会 ーポスト・サーチとは?ー
インターネットの時代にあって「探す」行為はいかに多様か?
情報や資料やモノを探して集めるーーこれまで「探す」とは、「つくる」ための準備と見なされて創作活動の現場で十分に議論されてきませんでした。一方で、現代の高度情報化社会にあって「探す」行為とは、アートの領域だけでなくあらゆる組織や個人の活動において、それ自体非常に創造力/想像力が要求される活動となっています。今年度のクリエイティヴ・アーカイヴ研究会では、そのような「探す」ことの創造性/想像性に焦点を当て、講義やワークショップを通して、その多様な方法論について理解を深めることを目的とします。
この授業は現在準備中です
授業概要
- [ 開講期間 ]
- 2025年11月〜2026年2月
- [ 曜日 ]
- ※各授業によって異なります。詳細は授業日程をご参照ください。
- [ 時間 ]
- ※各授業によって異なります。詳細は授業日程をご参照ください。
- [ 会場 ]
- 対面受講コース:YAU STUDIO(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)ほか
オンライン受講コース:Zoom
※会場は各授業により異なります
※各回の講座終了後、1週間のアーカイヴ受講が可能
※一部の授業はアーカイヴ受講がありません。詳細は後日お知らせします。 - [ 授業料 ]
- 対面受講コース:40,000円(税込)
オンライン受講コース:30,000円(税込)
※本講座は対面・オンラインのいずれかのコースでご受講
いただけますが、一部の講義(第4回「路上をさがす」、第5〜6
回「ビデオと音楽と言葉をさがす」)については実地演習を含むため、オンライン受講コースの体験内容が異なることをあらかじめご了承ください。
※特別授業は別途 参加費がかかります。詳細は後日お知らせします。 - [ 定員 ]
- 対面受講コース:30名
オンライン受講コース:60名 - [ 注意事項 ]
- ・一部の授業は宿題あり
︎・一部の授業はグループワークあり
︎・一部の授業はフィールドワークあり
・オンライン受講コースはzoomウェビナーを使用いたします。
・本講座では授業風景を写真・映像に記録し、広報などの目的で使用する場合がございます。
・講師の都合やその他やむを得ない事情により、授業日時や内容に関して急な変更が発生する可能性があります。ご了承ください。
・特別授業について
「クリエイティヴ・アーカイヴ研究会 ーポスト・サーチとは?ー」の受講者が受講できる特別出張授業です。別途、受講者確定後にお送りするメールにて、お申し込みを受け付けます。
※特別授業は別途参加費がかかります。詳細はメールにてお知らせします。
※対面受講コース・オンライン受講コース、いずれも申し込み可能です。 - [ お申し込み ]
- 先着順
・申込期間:2025年8月18日(月)15:00〜10月31日(木)23:59
・外部サイト(Peatix)に遷移します。お申し込みにはPeatixのアカウント登録が必要となります。
この授業は現在準備中です
授業日程
授業内容・講師等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
第1回
※こちらの授業は動画受講(視聴リンクからの視聴)のみとなります。
研究会の概要や各回の紹介を行う。
また、「さがす」ことの創造性/想像性を考えるヒントとして、担当講師の活動などを紹介する。
※第1回「授業ガイダンス」は動画講義になります。
対面受講コース/オンライン受講コースいずれも視聴リンクからのご視聴をお願いいたします。
第2回
本屋/アートスペースにてさがす
講師 : 青柳菜摘(アーティスト/詩人)会場:コ本や(〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F)
神楽坂にある書店兼プロジェクトスペース「コ本や honkbooks」にて、コ本や主宰も兼ねるアーティストによる最近の活動をはじめ、コ本やの実態を伺う。
参加者による自己紹介も予定。
<講師プロフィール>
1990年東京都生まれ。映像メディアを用いた同時代芸術のアーティストとして、フィールドワークやリサーチをもとに、プロジェクトベースに主題を立て作品を発表している。作者自身の経験を表現する方法論として、観察、記録、物語、詩文を手がかりにタイムベースト・メディアの可能性を探究している。2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。近年の活動に個展「亡船記」(十和田市現代美術館サテライト会場 space, 2022)、「ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ」展(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC], 2024)、国立女性美術館(NMWA)第7回「Women to Watch」候補に選出(2022)、オンラインプロジェクト「TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読」(2020-継続中)、「第10回 恵比寿映像祭」(東京都写真美術館, 2018)など。詩集『そだつのをやめる』(thoasa, 2022)が第28回中原中也賞受賞。プラクティショナーコレクティヴであるコ本や honkbooks主宰。

photo: 和田信太郎
第3回
舞踏(の痕跡)をさがす
講師 : 石本華江(慶應義塾大学アート・センター所員、土方巽アーカイヴ担当学芸員、慶應義塾大学文学部・同大学大学院非常勤講師)会場:YAU studio(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
パフォーマンスをアーカイヴするための独特な方法論を、土方巽を創始者とする「暗黒舞踏」のアーキヴィストに伺う。
<講師プロフィール>
慶應義塾大学アート・センター所員、土方巽アーカイヴ担当学芸員、慶應義塾大学文学部・同大学大学院非常勤講師。デジタルアーキビスト。02 年より和栗由紀夫+好善社の元で舞踏を開始する。土方巽の作舞法「舞踏譜」を現在に伝えるため研究会 POHRC (Perspectives on Hijikata Reseach Collective)を日英米にて 11 カ年に渡り主催し、また自身も講師として香港、バリ、メキシコなど 14 カ国に招聘される。ソロ作品も含め、アジアやヨーロッパを中心に 21 ヶ国 で上演を行った。
http://www.art-c.keio.ac.jp/

photo: Aleksandr Sasha Drozd
第4回
路上をさがす
講師 : 岩井優(アーティスト)、松尾孝之(アーティスト)会場:YAU studio(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
都市や野外において制作・活動するアーティストによるレクチャーの後、実際に街にでて歩き、観察し、対話をとおして路上の再考をうながすワークショップを実施する。
<講師プロフィール>
岩井優
1975年京都生まれ。国内外の地域にて参与的な手法で活動に取り組み、洗浄や清掃という日常行為に着目し、その背後にある社会的・記号的意味を顕在化するような映像やインスタレーション、パフォーマンスなどを発表。主な展覧会に、「見るは触れる 日本の新 進作家 vol.19」(東京都写真美術館、2022年)、「ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW ―光の破片をつかまえる」(横浜美術館、2020年)、「新・今日の作家展 2018 定点なき視点」( 横浜市民ギャラリー、2018年)、「リボーンアート・フェスティバル 2017」( 宮城県石巻市街地、牡鹿半島、2017年)など
松尾孝之
1980年ニューヨーク生まれ。現代社会にとって不要とされがちな物事に着目し、それらを再考し丁寧に取り扱うことで見える新しい価値を作品として提示する。手法としては、現代の遺物に対して考古学を参照しながら記録・修復・再現することをアートにおける考現学の再解釈として行なっている。主な展示会に、「そこ・もの・こと」(MA2ギャラリー、東京、2023年)「9x10x17. 5 32:12: 59」(mh Project nyc、2022年)「Modernology - restoration」(企画:Residency Unlimite、The Ace hotelギャラリー、NY、2020年)

左から岩井優、松尾孝之
第5回
ビデオと音楽と言葉をさがす①
講師 : VIDEOTAPEMUSIC(映像ディレクター/ミュージシャン)会場:YAU studio(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
全国各地で収集したVHSを用いて新たな作品を生み出す映像ディレクター/ミュージシャンの活動について伺う。
映像を用いた簡易的なWSを実施する可能性も。
<講師プロフィール>
ミュージシャンであり、映像ディレクター。失われつつある映像メディアともいえるVHSテープを各地で収集し、それを素材にして音楽や映像の作品を作ることが多い。VHSの映像とピアニカを使ってライブをするほか、映像ディレクターとして数々のミュージシャンのMVやVJなども手掛ける。近年では日本国内の様々な土地でフィールドワークを行いながらの作品制作や、個人宅に眠るプライベートなホームビデオのみを用いたプロジェクト「湖底」名義でのパフォーマンスも行っている。2015年の2ndアルバム『世界各国の夜』以降、カクバリズムから多数の音源作品をリリース。その他にも国内外のレーベルからリリースされた作品多数。日本各地で行ってきた滞在制作の記録をカセットテープと160Pの書籍にまとめたカセットブック作品『Revisit』を2024年6月にリリースした。

第6回
ビデオと音楽と言葉をさがす②
講師 : VIDEOTAPEMUSIC(映像ディレクター/ミュージシャン)会場:調整中
全国各地で収集したVHSを用いて新たな作品を生み出す映像ディレクター/ミュージシャンの活動について伺う。
映像を用いた簡易的なWSを実施する可能性も。
<講師プロフィール>
ミュージシャンであり、映像ディレクター。失われつつある映像メディアともいえるVHSテープを各地で収集し、それを素材にして音楽や映像の作品を作ることが多い。VHSの映像とピアニカを使ってライブをするほか、映像ディレクターとして数々のミュージシャンのMVやVJなども手掛ける。近年では日本国内の様々な土地でフィールドワークを行いながらの作品制作や、個人宅に眠るプライベートなホームビデオのみを用いたプロジェクト「湖底」名義でのパフォーマンスも行っている。2015年の2ndアルバム『世界各国の夜』以降、カクバリズムから多数の音源作品をリリース。その他にも国内外のレーベルからリリースされた作品多数。日本各地で行ってきた滞在制作の記録をカセットテープと160Pの書籍にまとめたカセットブック作品『Revisit』を2024年6月にリリースした。

第7回
「有楽町」をさがす
講師 : アートとプロジェクトの記録と記憶を語る茶話会会場:YAU studio(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
デザイナー、美術家、アートマネージャー、キュレーターなど多様な講師とともに、珈琲や紅茶を飲みながら「街」をさがしてみる。
講師メンバー:
阿部航太(デザイナー/文化人類学専攻)
西尾美也(美術家/東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 准教授)
畑まりあ(アートマネージャー/東京藝術大学芸術未来研究場 特任助教)
服部浩之(キュレーター/東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 准教授)

photo: Yu SHINODA
第8回
ポスト・サーチとは?(クロージング)
講師 : 平諭一郎(東京藝術大学未来創造継承センター 准教授)、幅谷和眞(東京藝術大学未来創造継承センター 特任助教)会場:YAU studio(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
各回を振り返りながら、「ポスト・サーチ」について考えてみる。
特別授業
第8回
YCAMと山口をさがす
講師 : 渡邉朋也(山口情報芸術センター[YCAM]ドキュメント・コーディネーター/アーキビスト)日程:2026年2月7日(土)
会場:山口情報芸術センター[YCAM](〒753-0075 山口県山口市中園町7-7)
山口情報芸術センター(YCAM)のアーキヴィストによる見学ツアーを実施。
山口市内のコミュニティとともに展開するYCAMの近年のプロジェクトなどを、現地にて解説予定。
※「アート・リサーチ演習(演習編)」の受講者が受講できる特別出張授業です。別途、受講者確定後にお送りするメールにて、お申し込みを受け付けます。
<講師プロフィール>
1984年東京生まれ、山口県在住。2010年より山口情報芸術センター[YCAM]に勤務。展覧会や公演などのドキュメンテーションや、同館で過去に発表した作品の再制作のプロデュースも手がける。このほか、同館のウェブサイトやガイドブックなどの情報発信のプラットフォームの整備も進めている。著書に「SEIKO MIKAMI-三上晴子 記憶と記録」(2019年/NTT出版/馬定延との共編著)がある。
※特別授業は別途参加費がかかります。詳細はメールにてお知らせします。
※対面受講コース・オンライン受講コース、いずれも申し込み可能です。

©︎山本悠挿し絵事務所
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講師の紹介

毛利嘉孝
東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 リサーチ領域教授
社会学者。文化/メディア研究。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)、MA (メディア&コミュニケーションズ)修了。特にポピュラー音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主な著書に『文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱』、『バンクシー アートテロリスト』『ストリートの思想 転換期としての1990年代』、『はじめてのDiY』、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』。

平諭一郎
東京藝術大学未来創造継承センター 准教授
文化財や美術品の再現や復元制作とともに、領域横断的な芸術の保存や継承について研究し、展覧会、論考、作品として発表している。主な企画に、新たな芸術表現メディアの保存や複製をテーマとした「芸術の保存・修復―未来への遺産」展(2018年)や、芸術の同一性や指示を扱った「再演―指示とその手順」展(2021年)があり、同展の記録と論考をまとめた著書「再演―指示とその手順」(2023年)を刊行。芸術保存継承研究会・主宰。

幅谷和眞
東京藝術大学未来創造継承センター 特任助教
アーキヴィスト。大阪大学言語文化研究科言語文化専攻博士前期課程修了、同博士後期課程満期退学。東京都写真美術館、桜美林大学学園史編纂室などを経て現職。芸術系大学やアートプロジェクトにおける組織アーカイヴズの構築やレコードマネジメント業務に関わる一方で、個人のアーカイヴ/研究活動として日本のフリージャズを中心に国内の即興音楽や実験音楽をめぐる文献調査や情報ネットワークの形成に取り組む。
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