授業

アート・リサーチ演習(講義編)
04

多様な講師からアート×リサーチの知見を学ぶ

講義型

アート・リサーチ演習(講義編)

期間: 2025年5月 – 7月

近年増加している「調査を用いたアート(Research-Based Art)」と「アートを用いた調査(Art-Based Research)」の交錯点を
ゲスト講師によるさまざまな取り組みの実例から学ぶことができる授業です。

特に社会学、文化人類学、文化研究、メディア研究、アーカイヴ研究などの理論と調査をベースにしながら、
都市やエコロジー、福祉や教育、テクノロジーや医療などをテーマに
視聴覚、映像メディア、展示を用いた調査やその成果の発表について学びます。

この授業に申し込む

※外部サイトに遷移します(お申し込みにはアカウント登録が必要な場合があります)

授業概要

[ 曜日 ]
木曜日
[ 時間 ]
18:30-20:00
※各回の講座終了後、1週間に限りアーカイヴ受講が可能
[ 授業回数 ]
7回
[ 会場 ]
対面受講コース:YAU STUDIO
(東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路 北有楽ビル1階)
オンライン受講コース:Zoom
[ 授業料 ]
対面受講コース:30,000円(税込)
オンライン受講コース:30,000円(税込)
[ 定員 ]
対面受講コース:30名
オンライン受講コース:50名
[ 注意事項 ]
・オンライン受講コースはzoomウェビナーを使用いたします。
・全日程のうち、3分の2以上を出席された方には修了証が発行されます。
※この修了証は本プログラムを受講したことを示すものであり、資格や学位を証明するものではありません。
・本講座は「講義編」と「実習編」に分かれて実施いたします。各期ごとにお申し込みを受け付けます。
・原則として、各回完結型の授業となりますので「講義編」のみの受講も可能です。
・本講座では授業風景を写真・映像に記録し、広報などの目的で使用する場合がございます。
・本講座の一部は後日、編集が加わり、記録集として出版される可能性があります。
・講師の都合やその他やむを得ない事情により、授業日時や内容に関して急な変更が発生する可能性があります。ご了承ください。

・「アート・リサーチ演習(講義編)」は、2025年度10月開講予定「アート・リサーチ演習(実習編)」と併せて受講することを推奨します(必須ではありません)。詳しくは、2025年夏の実習編の授業詳細をお待ちください。
[ お申し込み ]
先着順
・申し込み期間:2025年3月21日(金)17:00~5月4日(日)23:59
・外部サイト(Peatix)に遷移します。お申し込みにはPeatixのアカウント登録が必要となります。
この授業に申し込む

※外部サイトに遷移します(お申し込みにはアカウント登録が必要な場合があります)

授業日程

授業内容・講師等が変更になる場合がございます。ご了承ください。

アート・リサーチ演習(講義編)

1
2025年5月8日(木) 18:30 − 20:00
オリエンテーション
講師 : 毛利嘉孝、幅谷和眞

アート・リサーチ演習の概要や、各授業の紹介を行います。また、授業を通して登場するいくつかのキーワードについての解説などを行います。


オリエンテーション

撮影:永田風薫

2
2025年5月29日(木) 18:30 − 20:00
Research-Based Art・わたしの方法
講師 : 小沢剛(美術家)

これまで、複雑で様々な歴史と文化を交錯させた作品を作るため、どのような方法でリサーチを実践してきたかを話していきます。


<講師プロフィール>
東京藝術大学在学中から、風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める《地蔵建立》開始。
93 年から牛乳箱を用いた超小型移動式ギャラリー《なすび画廊》や《相談芸術》を開始。
99 年には日本美術史の名作を醤油でリメイクした《醤油画資料館》を制作。
2001 年より女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真のシリーズ《ベジタブル・ウェポン》を制作。
2004年に個展「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、09年に個展「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館)、18年に個展「不完全―パラレルな美術史」(千葉市美術館)を開催。
13年より、歴史上の実在する人物を題材に、事実とフィクションを重ね合わせ、物語を構築する「帰って来た」シリーズを制作。第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞(2019年)

Research-Based Art・わたしの方法

撮影:椎木静音

3
2025年6月5日(木) 18:30 − 20:00
エスノグラフィの新しい可能性を目指して
講師 : 小川さやか(立命館大学先端総合学術研究科 教授)

本講義では、シリアスゲームを活用したマルチモーダル・エスノグラフィについて講義し、テクノロジーによる文化人類学の民族誌調査と民族誌の新しい可能性について模索します。


<講師プロフィール>
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程指導認定退学。
類学、アフリカ研究。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館機関研究員、同助教、立命館大学先端総合学術研究科准教授を経て現職。
主な著書に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年、第33回サントリー学芸賞受賞)、『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年、第8回河合隼雄学芸賞および第51回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)ほか。

エスノグラフィの新しい可能性を目指して
4
2025年6月12日(木) 18:30 − 20:00
記録者の芸術 / 秩父前衛派の実践
講師 : 笹久保伸(音楽家・記録者)

アンデスでの音楽調査、そして秩父における民俗調査の記録活動から展開してきた作品制作の様子を解説します。
秩父が抱える社会問題、とりわけ武甲山の環境破壊問題=地方が抱える経済優先の自然資本主義植民地的状況下でどのように作品を作ってきたか、音楽演奏を交えて解説していきます。


<講師プロフィール>
クラシックギターを学び、現代音楽とアンデス音楽の奏者としてペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリ、キューバ、イタリア、ギリシャ、ブルガリアなどで演奏。
2004-2008年 ペルーアンデスの農村で音楽を採集および研究、同時にペルーの人間国宝 Raul Garcia Zarateをはじめとする伝説的な音楽家たちからアンデス伝統スタイルのギター音楽を学ぶ。
帰国後は自らのアイデンティティと向き合いアートコレクティヴ『秩父前衛派』名義で活動し秩父で民俗調査や武甲山環境問題の取り組みをアーティストとしておこなう。
音楽、現代美術、映画、写真作品を発表し瀬戸内国際芸術祭、市原湖畔美術館、金沢21世紀美術館、山形国際ドキュメンタリー映画祭などで作品を発表。
これまでに東京芸術大学、多摩美術大学、早稲田大学、立教大学、立命館大学、青山女子短期大学、東京医科歯科大学、和光大学で音楽・芸術・秩父論などの特別講義。
作曲家のSylvano Bussotti、Carlo Domeniconi、高橋悠治、杉山洋一らの作品を世界初演。
2025年現在までに43枚のアルバムをLP、CD、カセットテープでリリースしている。

記録者の芸術 / 秩父前衛派の実践
5
2025年6月19日(木) 18:30 − 20:00
アーティストによる調査とアウトプット
講師 : 風景と食設計室 ホー(アーティスト)

フィールドワークを中心に、現地の風景や人との対話から作品を構築していくプロセスと、「食事と朗読の公演」というアウトプットによる共有体験とその先に続いていくものを、作品事例を元に紹介します。


<講師プロフィール>
東京と富山を拠点とした高岡友美と永森志希乃によるユニット。
ランドスケープデザイン事務所を経て、2012年より活動。
「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界とわたしの手のひらはつながっている。」をコンセプトに、日本各地で作品を発表している。

アーティストによる調査とアウトプット

撮影:HIROKO TAKEDA

6
2025年7月3日(木) 18:30 − 20:00
米国アーカイヴからの芸術実践
講師 : 藤井光(アーティスト)

日本占領下の時代の資料が保存されているゴードン・W・プランゲ文庫やNARA(米国国立公文書館)を訪れたアーティストが、過ぎ去った時代の歴史資料をどのように現代につなげていくか、その芸術実践のプロセスを解説します。


<講師プロフィール>
アーティスト。インスタレーション、映像、ワークショップなど多様なメディアを用いて、芸術、歴史、社会の間で展開する作品制作を行なう。
その実践は、特定の歴史的瞬間や社会問題を出発点とし、リサーチやフィールドワークに基づいている。
作品を通じて、現代および歴史上の危機や構造的暴力を考察し、それらが人間および人間以外の存在に与える影響と意味を探求する。国内外の展覧会や国際芸術祭に多数参加する。
Tokyo Contemporary Art Award 2020–2022を受賞。

米国アーカイヴからの芸術実践

撮影:Shunta Ishinami_WORKSIGHT

7
2025年7月17日(木) 18:30 − 20:00
「新しい祈りを実践する」とはなにか?
講師 : キュンチョメ(アーティスト)

アートとは「新しい祈りの形である」と捉えて制作をするキュンチョメの近年の実践について。またアーカイブできないこと、 見えないけれど蓄積されていく愛や祈りについて話をしていきます。


<講師プロフィール>
ホンマエリとナブチのアートユニット。
2011年の東日本大震災を機に結成。芸術は「新しい祈りの形」であると捉え、世界各地で、詩的でユーモラスな作品を制作している。近年の主な展覧会に「六本木クロッシング2022:往来オーライ!」(森美術館 東京)、「現在地:未来の地図を描くために」(金沢21世紀美術館 2019)、「あいちトリエンナーレ2019」(愛知)などがある。

※ゲスト講師がオンライン参加になる可能性があります

「新しい祈りを実践する」とはなにか?

アート・リサーチ演習(実習編)

日程未定 開始時間未定 − 終了時間未定
アート・リサーチ演習(実習編)

開講期間:2025年10月-2026年2月(予定)

2025年度10月開講予定の「アート・リサーチ演習(実習編)」は、「アート・リサーチ演習(講義編)」と併せて受講することを推奨します(必須ではありません)。
詳しくは、2025年夏頃の実習編の授業詳細をお待ちください。

アート・リサーチ演習(実習編)授業ページ

この授業に申し込む

※外部サイトに遷移します(お申し込みにはアカウント登録が必要な場合があります)

講師の紹介

毛利嘉孝

毛利嘉孝

東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 リサーチ領域 教授

社会学者。文化/メディア研究。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPh.D.(社会学)、MA (メディア&コミュニケーションズ)修了。特にポピュラー音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主な著書に『文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱』、『バンクシー アートテロリスト』『ストリートの思想 転換期としての1990年代』、『はじめてのDiY』、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』。

幅谷和眞

幅谷和眞

東京藝術大学未来創造継承センター 特任助教

アーキヴィスト。大阪大学言語文化研究科言語文化専攻博士前期課程修了、同博士後期課程満期退学。東京都写真美術館、桜美林大学学園史編纂室などを経て現職。芸術系大学やアートプロジェクトにおける組織アーカイヴズの構築やレコードマネジメント業務に関わる一方で、個人のアーカイヴ/研究活動として日本のフリージャズを中心に国内の即興音楽や実験音楽をめぐる文献調査や情報ネットワークの形成に取り組む。

この授業に申し込む

※外部サイトに遷移します(お申し込みにはアカウント登録が必要な場合があります)

展覧会設計演習
01

展覧会設計演習

社会包摂のためのアートプロジェクト:音楽×身体表現×福祉Ⅰ(理論編)
02

社会包摂のためのアートプロジェクト:音楽×身体表現×福祉Ⅰ(理論編)

アート・リサーチ演習(実習編)
03

アート・リサーチ演習(実習編)

アート・リサーチ演習(講義編)
04

アート・リサーチ演習(講義編)

メディア特論:アート+
05

メディア特論:アート+

クリエイティヴ・アーカイヴ研究会 ーポスト・サーチとは?ー
06

クリエイティヴ・アーカイヴ研究会 ーポスト・サーチとは?ー

test